光のかたち

詩のようなものを投稿していきます

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

かわいそうなわたしの哀歌

キレイなものばかり探していたの だって世界はキレイでしょう? キレイな世界はキレイになるの 汚いものは世界じゃないからキタナイものを見付けていたの だってみんなキタナイでしょう? キタナイみんなはキタナイままに 綺麗なものはここにないから汚いも…

豪雨の夜に

閉じ込められた陰鬱と飛び出していきたい熱気が わたしのからだにまとわりついた 部屋は今にも溢れそうなのに ここにとどまって動かない息苦しくて倒れてみたけど 死んでしまうほどではなかった 屋根の向こうから続く雨音 あまりに終わらなくて吐き気がした…

悲嘆の外で

こたえが欲しくて 呼び掛けた誰かに聞いて欲しくて 声をあげたこたえがあるか だれがいるのか いまでも分からないまま だけど 道端の花が 荒野の木々が どこかの川が いつかの海が あそこの砂が いつもの山が こころの奥がこたえの予感を あなたの気配を さ…

無為

望みより誓いより行いより想いよりあいより 祈りを叫ぶ

些末事

あなたに伝えたいことがある どんな言葉か もう忘れたけど何か伝えたいことがある 誰にだったか もう忘れたけど誰かにしたいことがある 何だったか もう忘れたけどしなくちゃいけなかった もう忘れたけどぜんぶ忘れたけど 忘れたことは覚えてるたぶん忘れた…

手品

手品師はカードをめくる 快哉の叫び 大仰なお辞儀 静かな真実は隠れる見える事実に魅せられて 見えぬ何かを忘れ去る見えぬ本質に囚われて 見える何かを見逃したカードをめくる手品師の 得意げな顔 踊る指 真実などあったのだろうか

絵の中で

絵の中で暮らしてきたから 外の世界はよく知らない 分かっているのは 絵と同じ形だろうってこと だから別にこのままで なにも不自由しないと思ってた鮮やかな色はとても素敵 悲劇は清んで美しく 喜劇は明るく賑やかだ 器用な線はとても豊か 激しく墨の散るよ…

記憶

いつでも足をからめとる 歩みを鈍らせ引き留めるいつも背中を蹴り飛ばす ここにいてはいけないといつでも首に刃をかける 隙を見せれば滑るでしょういつもこの手を引いている 次へ次へと急かしゆくいつも何処かへ行ってほしい いつでもここにいてほしい気まぐ…

a.i

積み上げたとて届かない何に届けたいかも分からないおそれと焦りが積もりあいぜんぶ手放してしまいたい

こだわり

横断歩道は白いとこお風呂で洗うのは頭から着替える時は下から脱ぐ 小さくどうでもいいけれど 確かに大切だったこと 帰り道には影だけ踏むお気に入りのシャツはあの箪笥誰もいなくても「いってきます」 確かに大切だったのに 小さくどうでもいいことに 決まり…

ことば

あるだけじゃ意味がなくてでも無くちゃ意味がない ただ使っても意味がなくて使わなければ意味がない 信じるのみでは意味がなくて信じなければ意味がない 意味があっても意味がない意味がないから意味がある 意味があるから愛を紡げる意味がないから愛を綴れる…

ねがいごと

わたしがお人形さんならわたしは幸せだったでしょうだってあなたのことを待っていつまでも想っていられたのだから わたしが人間だったならわたしは幸せだったでしょうだってあなたがいなくても夜空にあなたを描けたのだから わたしがわたしであったならわた…

喜劇

ゆりかごの暖かさが いまでも忘れられなくてけれど手からはこぼれ落ちる それを知っているからはじめから何も掴もうとしなかった今でも生温い薄曇りの中で 傘を持たずに歩いている

酩酊

希望において見失い 絶望にては道を違う善となっては踏みにじり 悪にありては渇きゆくしかして中庸などもあり得ない 全てを越えてただ生くる

生活

私は理の中にいて意味は私の内にある 心は意味の底にあり想いはこころの奥にある 想いはことわりを生み理の中にわたしが居る

別れ

緩慢な絶望の予感に あわてて答えを探しはじめる見つけたそれが答えであるか それは分からないのにそれを信じるしかないのだと あなたは泣きながら言ったんだその顔に答えなどないと 言うことが出来ればよかったのにわたしの応えを 伝えられればよかったのに

明日

昨日はぜんぶを抱えてる希望も絶望も 公園の紅い空に融けて ひとつになって消そうとしても持っていたくて 認めたくても拒絶したあの紅い日々に 心が引かれ落ちてゆく甘い記憶に 辛い想いに 満たされて そしてなにかが足りなくてようやく分かる わたしは生き…

ポエム

わたしはなにかになりたくて なにかがなにかをかんがえた私のままではいられないけど 誰かのようにするのも違う気がして悲しくなって ここにとどまりたくはなくて でも変わりたくもなくて迷いながら踏み出す わたしの一歩どうかだれか祈ってくれますように

一路

求め歩いた地の果てを 一目みようと勇み行く鉄を味わい辿り着く その地の名は絶望砂塵 崩落 飢え 渇き 再び荒野に呑み込まれる渦中へ歩き出す彼を 天から人は笑うだろう探し求める彼の夢を 誰が笑ってやれるだろう

とおいもの

見えるものが全てじゃない 見えないものも全てじゃない見えるものと見えないもの 二つ合わせても全てじゃない見えていても見えなくても 確かなものは変わらない全てが消えてしまっても 愛を祈れますように

朝餉

話せぬ私の叫びより 何がわたしとなるのだろう

やさしいひと

慈しむような優しさに なんて素敵な心遣いそうねあなたはとてもいいひと だからひとつだけ ひとつだけ聞いてほしいのわたしにそれを向けないであなたは優しい人だから きっとわたしを憐れんで 憐れまずにいてくれるだから私は笑顔のままで あなたの前にいて…

日の入るころに

鮮やかなあかり 色とりどりのひかり ぜんぶがまっくろ ここにあるのは 手の届きそうなオレンジ 透き通る夜のブルー ほかの色は消えてしまうの 影絵の街と夕焼けの名残 あの境界に飛び込んで 踊れたらいいのに<iframe src="https://blog.hatena.ne.jp/hikaru-no/hikaru-no.hatenablog.com/subscribe/iframe" allowtransparency="true" frameborder="0" scrolling="no" width="150" height="28"></iframe>

旅人

さあ僕らの祈りを伝えよう 誰に届くか分からないけれど それでも沸き上がるから 誰かに話さずにはいられない どれだけ言葉にかえようと 届かない祈りだから ねぇあなた もし聞こえたのなら 風にのせて口笛を それだけで<iframe src="https://blog.hatena.ne.jp/hikaru-no/hikaru-no.hatenablog.com/subscribe/iframe" allowtransparency="true" frameborder="0" scrolling="no" width="150" height="28"></iframe>

いのちのわたし

わたしってなんだろう こころ からだ なまえ わたしはいったいなんだろう こころがわたしなら わたしはひどく寂しいだろう からだがわたしなら わたしは乾いた木人形 なまえがわたしなら わたしはそこに居ないでしょう こころ からだ なまえ ぜんぶがわたし …

愛した夢は潰えたから 眠るように目を閉じた 歩く先に道は無かったから 崩れるように座った 実りの歌は怨嗟にかわる 耳は既にふさいだのに 気づけば蓋があったから 臭い私は箱の中 中には底が無いようで ふと下ろうと思い立つ 愚かな世界を穿つように 愚かな…

払暁

充てる世界を抱きしめて僕はこの混沌とゆく

開設のご挨拶

あけましておめでとうございます。 そしてはじめまして。当ブログの管理人です。これからは詩であったりポエムであったり。そういう少し恥ずかしいものをちょこちょこと投稿していけたらいいなと思います。お暇なときに眺めてください。それでは良いお年を!